医師に痛みを伝える方法
医療者が知りたいのは、痛みの場所、いつ始まったか、どんな感じか、広がるかどうか、時間とともにどう変化するか、どの程度強いか、何で楽になったり悪化したりするか、という具体的な点です。これらを平易な言葉で伝え、痛みのせいでできなくなったことも添えてください。
医療者が確認したい詳細
痛みの問診にはおおよその流れがあります。事前に知っておけば、医師が考えている順序に沿って答えられ、診察時間が限られていても大事なことを言い忘れずに済みます。
- 部位。 正確な場所。可能であれば指し示し、ピンポイントか広い範囲かを伝えてください。
- 発症。 いつから始まったか、突然だったか、徐々に強くなったか。
- 性質。 使いやすい言葉の例:刺すような、鈍い、焼けるような、けいれんするような、うずくような、引きずるような。
- 放散。 同じ場所にとどまるか、背中・腰・太もも・その他へ移動するか。
- 時間的経過。 持続的か発作的か、発作の持続時間、時間帯、生理周期との関係(周期がある場合)。
- 強さ。 通常は0〜10の数値。典型的な値と最も強い時の値の両方を伝えられると理想的です。
- 変化させる要因。 確実に悪化または軽減させるもの(体の動き、姿勢、排便・排尿、服薬など)。
使用する痛みのスケール
お住まいの医療機関で使われているスケールを、毎回同じ方法で使ってください。数値は自分の過去の数値と比べて初めて意味を持ちます。
| スケール | 求められること | 一般的な用途 |
|---|---|---|
| 数値評価スケール(0〜10) | 0(痛みなし)から10(想像しうる最悪の痛み)までの数字を答えます | 大半の成人の定期診察 |
| 言語評価スケール | 言葉を選びます:なし、軽度、中等度、重度 | 簡単な経過確認や電話でのトリアージ |
| フェイススケール | 自分の状態に合う描かれた表情を指し示します | 子どもや、数字になじみのない方 |
| 視覚的アナログスケール | 両端の間の線上に印を付けます | 研究の場面や一部の医療機関 |
| 日常生活への影響に関する質問 | 痛みのせいでできなくなっていることを伝える | 慢性的な痛み。たいていは数字と併せて |
「7」という数字が意味するものは人によってずいぶん違います。それで構いませんし、だからこそ医療者は絶対値よりも経過の傾向を重視します。ひどい日が7で、普段は3だと伝えれば、医療者が判断に使える幅を示すことができます。
強さだけでなく影響を伝える
日常生活への支障は、説得力のある情報であることが多いです。「先月は3回早退し、週末の予定を2回キャンセルしました」は、「とても痛い」とだけ言うよりずっと伝わります。
具体的な損失は軽く見られにくく、次の受診でも再確認しやすい情報です。例えば、休んだ日数、中断された睡眠、やめた活動、もう歩けない距離、今では助けが必要な作業などです。数字に代えるのではなく、数字と一緒に伝えてください。
タイミングを具体的に伝える
あいまいな頻度は最も失われやすい情報です。「ときどき」や「かなり頻繁に」は、記録に基づく回数に置き換えてください。
「先月は約12日で、ほとんどが生理前の1週間に集中していました」は、医療者が対応に生かせる情報です。「生理の前後がつらい」では、次回の受診で比較できないため、役に立ちにくいのです。記録をつけていない場合は、当サイトのガイド「 痛みの日記のつけ方 」で、記録すべき内容と頻度を解説しています。
言いにくいことも伝える
排便や排尿の症状、性交中または性交後の痛み、気分に影響する痛みは、いずれも骨盤痛の病歴の一部であり、医療者もそれを把握したいと考えています。
こうした内容は見落とされがちで、その結果、全体像が不完全に見えることがあります。口に出して話すのが難しければ、書き出して紙を渡してください。メモを持参するのは普通のことで、患者として扱いにくいことにはなりません。
結論は決めつけない
観察したことをそのまま伝え、解釈は医療者に任せてください。パターンを記述するのはあなたの役割であり、その原因、意味、対処を決めるのは医療者の役割です。
アプリが表示する情報も同様です。トラッカーや予測、相関は、入力したデータの要約であって、診断結果ではありません。話し合いの材料として持参してください。結論として擁護する必要はありません。医療上の緊急事態だと思われる場合は、予約を待たず、お住まいの地域の緊急番号に連絡してください。
Wrenlyで記録する
体の図に痛みの場所、強さ、種類を描き込み、毎日の簡単な記録をつけられます。データは端末内にのみ保存されます。
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