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認知症の日誌で記録すべき項目
役に立つ認知症の日常記録は、睡眠、食事と食欲、気分と興奮、投与した薬、排泄、そして大変だった出来事とそれに効いた対応という、少数の決まった項目を記録します。短く、その場で書くことで、記憶に頼った数週間分のあいまいな記録が、ご本人と介護チームが実際に対応できるパターンに変わります。
日常記録の目的
記録は、記憶だけでは答えられない疑問に答えるためのものです。悪化しているのか、大変な時間帯はいつか、生活リズムの変更は効果があったか、医師にまず何を伝えるべきか。
介護の日々は混ざり合いやすく、一番つらかった瞬間ほど鮮明に記憶に残るため、全体の様子を実際より悪く感じがちです。短い日々の記録はその偏りを補正し、「生活リズムを変えてから、どうでしたか?」という問いに、推測ではなく事実で答えられるようにします。
記録すべき基本項目
たまにすべてを記録するより、少数の項目を継続して記録するほうが効果的です。役立つことが多いのは6つのカテゴリーです。
| 記録する内容 | 重要な理由 | タイミング |
|---|---|---|
| 睡眠 | おおよその就寝時刻、夜の経過、途中で目が覚めたり歩き回ったりしたか。睡眠の変化は他の変化に先立つことが多いです。 | 毎朝 |
| 食事と食欲 | 食べたか、飲んだか。食事を抜いたり水分が少なかったりすると、後の時間帯の興奮として現れることがよくあります。 | 食事のたびに |
| 気分と興奮 | 簡単な評価と数語のメモ。時間帯による傾向が見えてくる項目です。 | 1日1〜2回と、出来事があった時 |
| 投与した薬 | 予定に対して「投与済み」または「未投与」を記入し、服薬したかどうか誰も迷わないようにします。 | 投与のたびに |
| 排泄と失禁 | ここの変化は、医師に伝える価値のある身体的問題の最初のサインであることが少なくありません。 | その都度 |
| 大変だった出来事 | 何がきっかけだったか、何が起きたか、最終的に何が役立ったか。 | 直後、記憶が新しいうちに |
| 良かった瞬間 | 一緒に歌えた曲、うまくいった午後。気持ちの支えになり、何を繰り返せばよいかが分かります。 | 起きた時はいつでも |
つらい場面を3つの要素で記録する
最も役立つ習慣は、つらいエピソードを決まった構成で記録することです。きっかけ、行動、そして何が役に立ったか。自由記述のメモは数週間をまたいで比べにくいのに対し、一貫した3つの項目なら比較できます。
きっかけとは、その前の10分間に起きていたことすべてを指します。時間帯、そこにいた人、そして何を求められていたかも含みます。行動は、観察したことを淡々と書いたものです。役に立ったことは多くの人が見落とし、後で書いておけばよかったと思う部分です。それが次の介護者に渡すリストになるからです。こうしたエピソードが夕方遅くに集中しているなら、当社の次のガイドもご覧ください: 認知症の夕暮れ症候群(サンダウニング).
無理なく続けるために
最良の記録とは、6週間後も続いているものです。常に完全さより手軽さを優先してください。
- その場で、数秒で記録しましょう。11pmに思い出しながら書いた記録は、ほとんどが作り話に近いものです。
- 段落の文章ではなく、タップや短い評価を使いましょう。長い文章は続かなくなる原因です。
- 比較できるよう、毎日同じ項目を記録してください。
- 抜けがあっても構いません。記録し忘れた日は失敗ではなく、記憶を頼りに後から埋めると雑音が増えるだけです。
- 台所の引き出しにあるノートではなく、普段から持ち歩いているスマートフォンに記録しましょう。
記録を医師が使える形にする
診察の前には、記録を1ページにまとめましょう。前回からの変化、つらい場面の傾向、現在服用中の薬、そして特に知りたい2〜3つの質問を書き出します。
診察時間は短く、診察室に座ってから思い出せる出来事の記憶は、役立つものではありません。日付と頻度は印象よりずっと重要です。同じ要約は、初めて本人と接する付き添いの方、レスパイトケアの介護者、救急外来にとっても必要なものです。
記録しないほうがよいもの
何でも記録したくなる衝動は抑えましょう。20項目もある記録は2週間で放棄されますし、誰も頼んでいないバイタルの一覧表を医師は望みません。
行動に移さない、または報告しない項目は省きましょう。1か月たっても役立つ情報が得られない項目は削除してください。また、記録は尊厳を保ったものにしてください。他の人も目を通すものであり、記録の対象となる本人は、欠けている機能の一覧ではなく、ひとりの人として書かれるべきです。
記録の保管場所と閲覧できる人
認知症の記録は、本人が共有の方法に同意できないことが多い健康情報です。それに見合った扱いをしてください。サービスにアップロードするより、自分の端末に保存することを優先しましょう。また、継続的にアクセスを許可するのではなく、必要な抜粋だけを意図的に共有してください。
Anchorlyで記録をつける
Anchorlyは、認知症のご家族を介護する方のための、端末内で動作するアプリです。素早く記録できるよう設計されています。興奮や気分、睡眠、食事、服薬の記録、トイレ、徘徊、良かった出来事は、一〜二回タップするだけで記録できます。困難な場面は、きっかけ、行動、効果があった対応として残せ、Pattern Keeperは興奮が高まるタイミングを知らせます。アカウントもクラウドのバックエンドもありません。記録はスマートフォン内のローカルデータベースに保存され、Anchorly+を使えば、端末上でケアの概要をまとめたPDFを作成し、ご自身で共有できます。
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